藤原 奈美さん

私のルーツ、小豆島。

大阪に居た時の仕事が結構ハードで、ゆっくりしたいなぁという気持ちになってました。仕事を辞めて、少し休んだら大阪でまた職探そうかなというふうに最初は思ってたんです。
でも、そのお休みの間に島に何回か通ってるうちに、両親もUターンで戻ってきてたし、知らない土地でもないから、島でゆっくり暮らすのもいいなと思って、小豆島での生活を考えはじめました。

ただ、元々両親が小豆島出身で親族も多かったので、こっちに来るときに困ったことって正直あまり無いんです(笑)。
おばあちゃんの家もあったし、仕事も当時は大阪でスーパーのレジ担当だったんですが、島内にも同じ系列のスーパーがあったので仕事もすんなり決まってしまったので、「移住」という重いものではなく、ただの引越し感覚ですね。

溶け込みやすかった島のコミュニティ

私が来た6年前は、ちょうど島外からの移住者が増えてきた時期でした。
瀬戸内国際芸術祭の後ということもあったと思うんですけど、島内でイベントが沢山開催されてたんですよね。そういうイベントに積極的に顔を出したり、島内のお店を回ったりしてたら自然と繋がりが増えていった感じです。イベントは、移住者だけじゃなくて地元の人も多く来てましたね。いいバランスだったんですよ。ほんと引っ越してきたタイミングが良かったんだと思います。
仕事の方も、1年くらい経った時に、たまたま二十四の瞳の映画村で自分の好きな劇団の作品映像を扱うっていう話があって。劇団を知っている人を探してて「どう?」って声をかけてもらったんです。ずっとその劇団が好きって周りに言ってたんですけど、まさかそんな話が回ってくるとは。いやぁ、そういうのは言っとくもんですね(笑)。
そんな感じで、縁あって今は自分の好きな事にも携わって仕事も出来てます。

島ぐらし、かなり満喫しています。

めちゃくちゃ楽しんでます(笑)。
大阪にいた時は、インドア派だったんですけど、島にきてからは山登りをしたり、カメラを持って写真撮りに出かけたり、島の環境を存分に楽しんでますね。
SNSチェックも日課なので、島内の楽しそうなイベントがあれば、今も率先して参加したりしています。
私自身、どこに行っても誰とでも付き合える性格っていうのはあるんですけど、島で出会う人がだいたいフレンドリーで、垣根が無い人が多くて。一緒に盛り上げようみたいな人は多い気がします。今の職場でも、地区行事を地域の人と一緒に参加したりしてしまう。そういった交流も自分の周りでは、移住者とか地域の人とか隔たりなくある印象です。

島内だけじゃなくて、たまに好きな演劇を観に関西にも出ますね。深夜便があるので、朝一フェリーで行って、観劇して深夜便で帰ってくるみたいな感じで全然行けるんですよ。離島なんだけど、そういう島外へのアクセスの良さもいいところですね。
「何もない」っていう地元の人はたまにいますけど、そんな事ないですよ。
私からすればいいお店も面白いイベントも素敵な場所も沢山あって、とても魅力的な島です。

島ぐらしを考えている方へのアドバイス

とにかく興味がある事にはどんどん積極的に行く事ですかね。
知り合いや繋がりを増やすためにとかではなくて、自分が楽しんでると自然に周りに人が集まってきますよ。
知らない場所でも、知り合いがいなくても、とりあえず行ってみる。興味の無いことでもそうやって動けば新しい発見や出会いがあるかもしれない‥いや、絶対にあると思います。
人によっては難しいかもしれませんが、それくらいのフットワークの軽さはあった方がいいし、きっと周りの皆も受け入れてくれますよ!

プロフィール
藤原 奈美(ふじわら なみ)
1977年、大阪府生まれ
2014年春に小豆島に移住。趣味は演劇・映画鑑賞。
最近では、島内の飲食店をSNSで発信中。
Instagram: @shima_gohan

インタビュー取材・文担当。小豆島出身、進学のため島を離れ、大学卒業後東京で約10年アパレル関係会社で勤務。2017年に小豆島へUターン。現在はpizza kamosでの店舗プロデュースをメインにプランナーとして活動中。

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