今井 正敏さん

ゆっくりした時間を過ごせる島暮らし

小豆島に来て、テレビを観なくなったんですよ。
引っ越してきて、家具をそろえるときに、テレビを観たい気持ちもあったけど、「まぁいっか」となって。テレビがないと、自分の時間がすごいできる。実家が大阪なので自然で遊ぶってことが全然なかったけど、小豆島だと自然が日常の中にあってすぐ行ける環境にある。そうなると、休みになると出かけるようになってきて「自然の中で遊ぶのって、楽しいな」と思うようになりました。テレビを観ないようにするだけで、時間の使い道を自分で自由にできるようになった。あとたくさん寝れるようになりましたね。小豆島に来て、ゆっくりした生活になりました。

自然豊かな場所で子育てできることが幸せ

今、住んでる家は隣家との距離があるからか、「子どもが泣いたら迷惑かな」というような都市部だと気にするだろうことがないのはありがたいです。しかも、近所の人たちも小蒲野で子供が生まれたのは久々やったみたいで「賑やかでいいね〜」とか、「小蒲野の宝や!」とか言ってくれて、すごい協力的でありがたい。知らない人同士が密集している都市部ではこうはいかないと思います。そして、何より海も山も近い自然豊かな場所で子育てできることが幸せですね。
あと、小豆島には子育て世代の友達がたくさんいるから、いろんな相談ができるし気持ちが楽ですね。

※小蒲野:小豆島三都半島の小蒲野地区

大変なことは‥近くに実家がないのは大変だなぁとは、事あるごとに感じます。移住してきた子育て世代はその辺が一番大変なんじゃないですかね。地元のUターンの人とかは実家に預けられるけど、そうはいかないですからね。パッと預けられるところがないので、ほんと体調崩せないです(笑)。
昔、よっちゃんが体調を崩して、一週間ぐらい自分だけで子どもの面倒をみて、どれだけ大変かを体感してから、もっともっと子育てに関わっていかなきゃなと思うようになりました。夫は給料をかせぐ人、妻は子育てをする人、という役割を決めるんじゃなくて、一緒にやっていかなあかんですよ。
今の仕事(オリーブ関連)は、就業時間が17時まで、土日祝も休みなので、平日は終業後すぐ帰って、土日はできるだけ子どもの世話をして‥という感じで、2人で力を合わせながら子育てを楽しんでます。都市部で普通のサラリーマンやってたら、こんな関わり方は出来ていないだろうなと思うと、本当に幸せですね。
そういう時間と気持ちの余裕ができることで、お互いに相手のことを思いやることも出来て。そういったこと全てを子どもが教えてくれてるのかなと思います。

リフレッシュできる場所は?

やっぱり吉野の夕日ですかね。あとは四方指とか飯神山とか。ここの浜からみる朝日とか。自然の中ではそういうところが好きですね。
それと釣り。釣りをしてる時間は、のんびりしてていいですね。家の前の浜で、イカも釣れるし、タチウオも釣れるんですよ。
あとは最近、週に二回、仲間とバスケをしてる時間が、リフレッシュできますね。ずっとバスケをやってたから、自分がずっとやってきたことを、小豆島でやれるのもいいなと思います。

島ぐらしを考えている方へのアドバイス

あんまり気張らないことですね。理想を高く持ちすぎないというか。「田舎暮らしとはこうだ!」みたいな考えは持たずに来た方がいいと思います。短期決戦をしかけるんじゃなくて、住みながら価値観も変わっていくし、長期でゆっくりゆっくりいい流れをつかんでください。
自分らは田舎暮らしに憧れて来たというより、普通に引っ越して来たっていう感じなんですよ。「この場所が好きで、ここで暮らしていきたい。」そう思っただけですね。

プロフィール
今井 正敏(いまい まさとし)
1985年、大阪府生まれ。2012年4月に小豆島に移住。
現在の職業・仕事:オリーブ関係
家族構成:本人、妻(38歳)、長女(2歳)※2020年2月現在

インタビュー取材・文担当。香川県出身、2012年に小豆島へ移住。自宅に事務所を構えて、主にグラフィックデザインとWebサイト制作を行う。海と山に囲まれた家で、日々の暮らしを満喫中。4児の父。

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